ソフトバンクはCSR活動の一環として、虐待などで居場所を失った子どもや、事故や災害などで親を亡くした子どもたちへの継続的な支援を目的に、携帯電話のオプションサービス「チャリティスマイル」を通じて寄付活動を行っています。
「チャリティスマイル」の寄付先団体である「社会福祉法人 中央共同募金会」および「あしなが育英会」から、2024年度の活動レポートが届きました。
9年目を迎えた「チャリティスマイル」。広がる子どもたちへの支援の輪
頼れる家族がいない子どもたちの自立支援を応援したいという思いからソフトバンクが提供している「チャリティスマイル」。お客さまが携帯電話のオプションサービスとして毎月10円の寄付をする「チャリティスマイル」をお申し込みされると、ソフトバンクも10円を拠出、毎月合計20円を、子どもたちへの支援を行う非営利団体に届けています。

2016年から提供を開始したこの取り組みは今年で9年目を迎え、開始当初から合計して、9,539万848円の寄付(2025年2月28日時点)をお届けしてきました。
あしなが育英会「情報や機会へのアクセスが不足しがちな子どもたちへの学びと成長を」
寄付金を通じて教育費の不安を抱えている子どもの支援を行っている一般財団法人あしなが育英会(以下「あしなが育英会」)。どのような支援を行っているのかレポートを紹介します。
「あしなが育英会は病気や災害、自死などで親を亡くした子どもたちや、障がいなどで親が十分に働けない家庭の子どもたちを奨学金、教育支援、心のケアで支える民間非営利団体です。高校・高専、大学・短大、専修・各種学校、大学院に進学するための奨学金、人材育成のための教育支援活動、学生寮『心塾』の運営、心のケアプログラム、アフリカ遺児支援などの活動を通して、情報や機会へのアクセスが不足しがちな遺児家庭の子どもたちの学びと成長を支えています。
ソフトバンクのチャリティスマイル寄付金は本会の『国内遺児への奨学金』として大切に使わせていただいております。
2024年度は、継続者4,463人に加え、新たに2,089人を奨学生として採用。合計6,552人の遺児たちが、あしなが奨学金を受けて高校や大学などに通うことができました。奨学生となった子どもたちには、サマーキャンプでの仲間との交流やオンライン学習プログラム、公式LINE『あしながBASE』による進学情報提供など、さまざまな支援を届けることができました」

あしなが奨学金の種類と2024年度の奨学生数(あしなが育英会提供)
奨学生の声を紹介
「あしなが育英会の奨学金を受けることができてお金の心配が減ったことで、バイトはせずに思う存分勉強に集中することができました。そのかいがあって第一志望の大学に合格し、4月からは大学生です。興味がある心理学について学べるのがとても楽しみです。応援してくれる人がいることに感謝し、これからも努力を続けます」
「私は今、大学で経済と農業について学んでいます。11月に初めての研修に行き、農業の現状と未来について学んできました。生活から切り離せない『食』について自分の目で見てきたことで、改めて大事さを学ぶことができました。今生活ができて大学に通えているのはあしなが育英会のおかげです。これからも感謝を忘れずに頑張っていきます」
高校奨学生のつどい(サマーキャンプ)の様子(2024年夏)
「小中学生学習支援-LSP(ラーニングサポートプログラム)」学習サポートを行うボランティアが集まり実施した修了式兼報告会(支援を受けた全国の小中学生もオンラインで参加)
Masterpiece「困難に直面している若者に居心地よい場所を」
中央共同募金会の助成先である一般社団法人Masterpiece(以下「Masterpiece」)はさまざまな理由で親を頼りづらい若者のサポートを行っている団体です。どのような活動が行われているのかレポートを紹介します。
「私たちMasterpieceは、虐待などの理由で親を頼りづらい若者へ、主に『居・食・住』の3本柱でサポート活動をしています。シェアハウスは千葉県と埼玉県に4軒、居場所は千葉県と東京都に2カ所あります。これまで、児童養護施設や、里親家庭を巣立ったり何らかの理由で親元を離れたい約400人の若者から相談を受けてきました。虐待などの体験をすると過去のトラウマに苦しみ、生活の安定にたどり着くまでがなかなか困難な道です。私たちはそういった若者たちが安心できるよう、伴走しています。シェアハウスでは住居を失ったり危険な状況から逃げてくる若者への住居提供や生活困窮者への食料提供を、また居場所では孤立を防ぐ取り組みをしています。
チャリティスマイルの寄付金は、東京都板橋区に新規設置した居場所「おおやまセンター」の設備の整備や備品購入に使用させていただきました。テレビや冷蔵庫といった家電や収納、家具など若者たちにとって居心地のよい居場所を運営するために必要な物品を購入しました。地下にある場所なので「隠れ家スタジオ」的な雰囲気の居場所になりました。
2024年4月中旬に居場所「おおやまセンター」を開所し、2025年3月までに約100回の利用がありました。若者たちはおしゃべりやボードゲーム、映画鑑賞をしたりしながら交流しています。アットホームな雰囲気で、設備が充実した中で、余暇を充実させながら過ごすことができています。生活費に余裕がなく、余暇を楽しむのが難しいと感じる若者にも映画や楽器に触れる機会を提供しています。似た経験をもつ仲間だからこその日常の経験を分かち合える良い場となっています」


頼れる家族がいない子どもたちをサポートしませんか?
「チャリティスマイル」の寄付金は、非営利団体を通して、ソーシャルスキルトレーニングやアフターケアなどの自立支援活動をはじめ、遺児孤児への奨学金貸与に活用されます。
いつも使っているスマホで、皆さんも一緒に子どもたちをサポートしませんか?
(掲載日:2025年4月21日)
文:ソフトバンクニュース編集部